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『そうだね。ばあちゃん、人がいると夜、眠れないんだよ。お前達の家族が出ていってからな。一人に慣れた。いや、耐えなくちゃ行けなかった。そうしたら、今度はそれ、人がいると眠れないんだよ。』
『そんな・・・ばあちゃん。』
夏美を助けるように見るも、彼女も不思議そうに顔をしかめている。
『嫌だよ。あたし、帰らないから。』
次の桃に手を伸ばしていたのを引っ込めると、祐子は怒ったような顔で言った。
しかし、ばばに戦う気はないらしい。
『勝手にしい。ただ、今年はあの祭りがあるんだぞ。何があってもばあちゃん知らないからなあ。』
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