プロローグ

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そしてもう一つの夢である。 夜の夢ほど曖昧でははなく、覚醒時にはっきりと意図するものだ。 見るものではなく、持つ。 それが生きるという目標の上での夢だ。 生まれてから何回も、節目を迎えるたびに目標は変わる。 それは叶う時もあり、諦めることもある。 どこで諦めるかは個人次第。 どこまで求めるのかも個人次第。 しかし、夢とは欲望の固まりでもある。 膨らむほど人はがんじがらめになり、足を掬われ抜け出せなくなる場合もある。 どうしても、それにならなければならないとマインドコントロールされてしまうのだ。
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