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もしもシリーズ
第一話
「もし、マルクがすっげぇか弱かったら」
「みんなで~、サッカーやろうよ!」
皆で輪になって話していると、急にカービィが手をあげて遊びを提案した。
ちなみに皆とはアド、マルク、リック、リボンである。
「サッカーなんて危ないのサ!」
「サッカーぐらい大丈夫だって! ほら、行くぞ」
先頭を突っ走るカービィの後を皆追いかける。リックはあまり乗り気ではないマルクを、自分の肩にのせて走った。
「リボンちゃん、サッカーいけるよね?」
「はい♪ 普段飛んでますが、走ることもできます」
そう言って、地面をトコトコ走ってみせる。
「リボンちゃん萌え―――――――!!!!」
ここにバカがいた。
「とゆうか、この人数じゃ少なくない?」
アドが周りを見渡してつぶやく。リックも思っていたらしく、アドに便乗する。
「じゃあ、暇そうなドロッチェ達でも呼ぼっか!」
「カービィ、失礼なのサ」
「いいのいいの。どうせここらへんにお宝なんてないんだし」
アド達には待っててもらい、カービィとマルクはドロッチェ団がいる森へと向かった。
「やほー! ねぇねぇ遊ぼうよー! 暇なんでしょー!!」
失礼なことを言いながら扉を叩き続ける。マルクはひやひやしながらそれをみていた。
「てめ、うるせぇぞ!」
頭に怒りマークをつけた団長が出てきた。
「ねーねー、サッカーしたいんだけど人数たんないからさ~、来て♪」
「はぁ、誰が行くか」
「どうせ暇だったんでしょ?」
「んなわけねーだろ! ちゃんと次のお宝をだな──」
「団長ー、今日はどうやって一日過ごします?」
奥から目をこすりながら来たスピンをみて、カービィはニヤリと笑い、ドロッチェは頭に手を置いた。
「ドロッチェくーん、暇、なんでしょ♪」
カービィの一言を返せなかったドロッチェ団は、結局サッカーをやることに。
「てなわけでー、チームはボク、アド、リボンちゃん、リック。それと、ドロッチェ団プラスマルクね~」
「勝手に決めてやがる」
帰ってくるなりそっこうでチームを決めるカービィ。早くやりたかったようだ。
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