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「流石にダンサーから経営者に回るのは無茶やったかな……」
戦後の町には西洋の文化が入り、バーや風俗店が次々と現れていた。
そんなとこで私は元はダンサーやった。
だけど、足を怪我してダンスできなくなった。
私は前から自分の店を持ちたいと思っていた。
おいしく楽しめるバーを。
ダンサーをやめた。
お金借りて、ここまでこぎつけた。
経営について知らんかったけど。
キャスト探しの帰り道
とぼとぼと自分の店に向かった。
すると、ポツポツと雨が。
「最悪。」
持っていた傘を広げる。
上品な藤色の高値だった傘
「この傘、やっぱり質屋に入れるかな……」
お金が必要やった。
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