春雨と始まり

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やっと自分の店(予定)まできた。 「ん………?誰かおる…。」 その店の前には、傘をささず立っている女。 もちろん、全身びしょびしょ。 着ている着物は雫を垂らし、長い黒髪が頬にへばりついている。 「誰や??あれ??」 知り合いではない。 濡れている女はうつむいていたが、顔を上げた。 顔は鼻立ちが良く、大きい瞳。上品さがある。 (めっちゃ、上玉やん) 雛は思った。 そして、 🎵~🎵~🎵~🎵~🎵 と雨の町に響いた歌声。 、
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