学校に行く時は全力疾走で

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 俺と美優は二階にある三年二組の教室の前に来た。  ここ、神川高校は、四階に一年の教室など。  三階に二年の教室。  二階に三年の教室がある仕組みになっている。  全学年には六クラスずつあり、そこそこ人気の高校だ。  その理由は駅から徒歩十五分とそこそこ近く、周りにはショッピングセンターやゲームセンターなどの娯楽施設が多数存在しているからだろう。  一階には職員室やら体育館、それと外にプール、グラウンドがある。  俺は教室の扉を開けた。  それまで友達同士で話していた奴らが一斉にこちらを振り向く。  だが、それも一瞬。  皆はすぐに俺たちから視線を外し、またお喋りを始めた。  あれだよね。遅刻した時に、皆の視線を集める時があるけど、かなり恥ずかしい。  今の心境もそんな感じだ。 「なにボーとしてるのさ宗。早く教室に入らなきゃ」 「そうだな」  俺達は教室の中に入り、それぞれ決められた席に座った。  俺は廊下側から三番目。窓側から四番目の一番後ろというポジションになった。  美優の奴は名字が相崎のため、廊下側から二番目の席の一番前になっている。
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