学校に行く時は全力疾走で

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 まあ、言う通りに便所に行ってもいいのだが、それでは俺が危険な目にあうだろう。  だから行かない。というか行きたくない。  美優に話しかける努力もしないで、俺にあたるような奴の言いなりになる必要が全くないからな。  だからこんな奴が来たら俺が必ず言う言葉がある。  それは……。 「え? なに? 美優と話せないからって、俺に妬いてんの? クタバレカス」  これを言うと、大抵の人達は襲いかかってくる。  そして、こいつはいつも襲いかかってくる馬鹿野郎だ。  どんな出来事も、予想さえできてれば対応できるものだ。  こいつが襲いかかってくるのを予想していた俺は筆箱から素早く鉛筆を取り出し、ダメガネのメガネに当たる瞬間で鉛筆を止める。  ダメガネの動きが止まり、数秒後には地面にへなへなと座り込む。  あー、危なかった。後、数センチでもダメガネが動いてたら、眼鏡に突き刺さるところだったよ。  そしたら、眼鏡のレンズが割れて鉛筆がダメガネに刺さり、俺は少年院か刑務所行きで終了。  そんな事にならなくて本当に良かったぜ。 「これに懲りたら一生俺に近づくな。それと美優にもな、カス」  これも俺が敗者に言うお決まりのセリフ。  まあ、このダメガネはいつも襲いかかってくるから、全然懲りてないんだよね。
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