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朝、目覚まし時計から発せられるうるさい音で目が覚めた。俺は布団から出てすぐに学校へ行く準備をする。
早くしなきゃ、早くしなきゃあいつが来る!
寝室のふすまを開けて、狭い居間に出て、洗面所にいき髪を整える。
鏡に映っている俺の目は、いつも通りかなり眠たそうだ。
俺がいつも寝ぼけ眼なのは、恐らく……いや、完璧にあいつのせいだろう。
寝癖を直し終わったので、台所に行き簡単な朝食を作る。
それを食べ終わった直後に、悪魔の到来を知らせるチャイムが鳴り響いた。
「宗ー! 迎えにきたよー!!」
美優の奴もうきやがったか。
どうしようか。どうする俺!
「宗? 聞こえてる?」
うるさいうるさい! 玄関を何回も叩くな! お前と一緒に行くと面倒なんだよ!
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