学校に行く時は全力疾走で

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 体育館に入った俺達は、クラス毎に並べられて、校長のやたらと長い話を聞いている。  この話の間ずっと立ってるのがツライ。  校長の話が子守唄に聞こえてならないのだが。  結論から言うと、かなり眠い。    大体さ、いつも夜遅くまで誰かさんのせいで起きてるっていうのに、こんな面白みのない話を聞いてても睡魔に襲ってくれって言ってるようなもんだ。  なんかもう嫌だ。  神川高校の体育館は人数の割には狭いほうだ。確か全学年合わせて、六百人近くいたかな。  その割には体育館は横幅がギュウギュウに生徒を詰めて、なんとか入る程度。  縦幅はかなりの余裕があるのだから、前に女子、後ろに男子とか工夫すればいいんんだよ。  この男女一列ずつのせいで、横にいる女子とは肩が触れ合うくらい近い。  そしてなぜかしらんが、後ろにいるニートがやけに近い場所にいる。  だって、ニンニクの匂いが凄いするんだもん。  なに食ったのこいつ。なんか気分悪くなってきた。  あー、なんか目眩してきたかも。これ、倒れたら保健室で休めるのかな……。  いや、やっぱいいや。保健室の先生には関わりたくない。  保健室の先生は暇さえあれば、なにもボケてないのに、関西弁で突っ込みを入れてくる変態だ。  だから近づきたくない。
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