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俺達が教室に帰っている間に、後ろから美優が話しかけてきた。
「ねぇねえ宗。やっぱり凛ちゃんは人気あるんだね」
「凛ちゃん? 誰だっけ?」
「え~覚えてないの~。さっきの会長さんで、大城凛(オオシロリン)ちゃんじゃない」
ああ、確かにそんな名前だったような気がしないでもない。
それにしても、名前までなんかいいな。
俺なんて宗太だぞ。なんだよ『太』って。太いってか? 俺は痩せてるぞ。
どうせならもっとカッコイイ名前が良かったな。
新一とかさ。そんなのが良かった。
でも、愚痴を言っても仕方がないからな。親が頭を悩ませて考えてくれたんだろうし。
さーてと……今日は始業式が終わったらすぐに帰れるから、ゲームでもしますか。
大人のゲームをね。ふふ……。
「宗~、なににやにやしてるのさ。あっ、もしかして僕が可愛すぎて襲いたくなってきた? きゃー、駄目だよ皆が見てるよ~」
美優は頬を赤面させて顔を横に振っている。
「妄言はよそで言ってくれ」
まあね……エロい事を考えてたのは否定しないが。
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