睡魔が襲ってくる頃に

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 このまま美優をここで寝かせてたら、多分、風邪ひくよな。  そしたら、俺のせいになるわけで、責任取ってよとか言われる可能性大なわけだから――布団でもかけてやるか。  俺は和室から持ってきた掛け布団をソファに座っている美優にそっとかぶせる。 「宗~、僕は……ずっと……」 「え? なんだって? ……なんだ寝言か」  さてと、なにをするかな。美優が家にいる間は下手な事はできない。というかしたくない。  美優も一応、女の子であって、そんな姿を異性に見られたくないと思うのが男の心理だろう。  暇だし、美優でも観察してるか。  俺は美優が座っているソファの正面に行き、美優を見つめる。  長いまつ毛に、潤いを持った赤い唇。そして白い肌。  改めて見ると、可愛い。なんか照れるわ。  それにしても、柔らかそうなほっぺだな。無性に触りたくなってくる。  俺は欲望に負けて、美優の頬を指で軽く突っついた。  すっげー、柔らかい。なんだろこれ、プリンを突っついた時みたいに、すぐに形が元通りになる。弾力も素晴らしい! 「宗~、なにしてるのさ~」  あっ、やべ、起きた。
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