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はっ!? ここはどこだ!!
朝目覚めてみると、そこは俺の部屋じゃなかった。……えーと、昨日は確か、変な幽霊が消えた後、また変なのが入ってきて俺は気を失ったと。
確かそんな感じだったはず。ならば俺は部屋にいなければおかしい。なのに、なのになんで俺は屋外にいるんだよ。
よーく見てみると、この景色は俺のボロアパートの近くでもない。懐かしい景色。俺が中学生まで住んでいた街だ。
目の前には公園、ちょっと右の道を曲がれば大きいデパート。左に行けば中学校がある。
そして俺の後ろには、これまた懐かしい昔の我が家があった。
本当に懐かしい。木造二階建てのどこにでもある平凡な家だけど、この家が大好きだった俺がいる。
家族との思い出が一杯詰まっているこの家には懐かしい反面、近づきたくないと訴えてくる心も存在している。
でも、なんでだろ? なんでこの家に近づきたくないんだ?
理由が、分からない。
中学までこの家にいて、高校入学に合わせて俺は両親と一緒に引っ越しをしたはずだ……。
それだけなんだよ! なのに、なんで『近づきたくない』っていう心が存在しているんだよ!
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