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俺の引っ越しに美優も着いて来たんだよな。
金があるからなんでもありなんだろうと、その時は思っていた。
と、そんな事は関係ないか。なんで俺はこの家に近づきたくないんだよ。
俺が頭を抱えて悩んでいると、目の前の公園に見覚えのある人物が見えた。
あの二人は異様に見覚えがある。……というか中学の頃の俺と美優に違いないだろう。
美優との身長差が現在とあまり変わらないのをみるに、恐らくは中三くらいだろうか。
中三。俺が引っ越しする年だな。
なにかこの記憶を思い出すヒントがあるかもしれない。
俺はとりあえず昔の自分に近づこうと一歩踏み出した瞬間、世界がグラッと揺れた。
そして真っ暗になり、俺の意識が遠のいていく。
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