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幽霊には今度文句を言うとして、問題は美優だ。
なんでこの部屋の主である俺が地べたで寝て、美優が気持ち良さそうに俺の布団で寝てやがる。
大体、なんで俺の布団なんだよ。俺がこの前美優の家に行ったとき、凄いふかふかなキングサイズのベッドがあったはずだ。
絶対にあのベッドの方が寝心地いいはず。なのになんでだよ、せっかくのベッドがもったいないじゃないか。
――と、そう言えば今日の夜にもあのお化け来るのかね。
最後の方は恐怖心がなくなってたけど、今思い返せばやぱり恐い。
というか、あんなのを見て恐怖を抱かない人なんていないだろう。
「う……ううーん」
おっ、美優起きたか。どうしよう、昨日(今日か?)の事を美優に話そうかな。
あーでも駄目だ。美優は恐がりだった。ホラー映画を見た時なんか、ずっと腕にくっついてきてたもん。
うん、言わないでおこうかな。
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