イジメ……カッコ悪い。やっちゃ駄目だよ!!

8/48
前へ
/402ページ
次へ
 美優を置いて部屋の外に出た俺は、そのまま向かいにある部屋に入り、持ってきた制服に着替え始めた。  今更ながら、黒の学ランってなんか古い気がして好きじゃないな。  進学校だからって理由じゃなくて、制服で学校選べばよかったかもしれない。  まあ、推薦だから文句は言えないんだけどね。  制服に着替え終えた俺はジャージを洗濯機に放り込み、適当に朝ごはんを作って食べた。  それから歯を磨き、ボサボサになっている髪を少し整える。  ……のだが、俺の髪は癖っ毛だ。水を着けても全然ストレートにならないで、好き勝手な方向にはねている。  無造作ヘアーと言えば幾分かはマシだが、天然パーマのほうが表現的には合っている気がする。  あれだ、糖尿病気味の銀髪サムライみたいな感じの髪型だ。  髪はもういいや。面倒だし。後は美優を部屋から連れ出して、とっとと学校に行かなくては。  ……あれ? そう言えばあいつ、スカートはいてなかったよな。  どうしよう。  
/402ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23985人が本棚に入れています
本棚に追加