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美優を置いて部屋の外に出た俺は、そのまま向かいにある部屋に入り、持ってきた制服に着替え始めた。
今更ながら、黒の学ランってなんか古い気がして好きじゃないな。
進学校だからって理由じゃなくて、制服で学校選べばよかったかもしれない。
まあ、推薦だから文句は言えないんだけどね。
制服に着替え終えた俺はジャージを洗濯機に放り込み、適当に朝ごはんを作って食べた。
それから歯を磨き、ボサボサになっている髪を少し整える。
……のだが、俺の髪は癖っ毛だ。水を着けても全然ストレートにならないで、好き勝手な方向にはねている。
無造作ヘアーと言えば幾分かはマシだが、天然パーマのほうが表現的には合っている気がする。
あれだ、糖尿病気味の銀髪サムライみたいな感じの髪型だ。
髪はもういいや。面倒だし。後は美優を部屋から連れ出して、とっとと学校に行かなくては。
……あれ? そう言えばあいつ、スカートはいてなかったよな。
どうしよう。
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