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昼休み。俺は二階にある男子便所にいた。
理由は簡単で、昼飯を食べ終わり食堂から帰ってきた所、机の中に手紙が入っていたのだ。
『昼休みの終わりごろ、二階男子便所に来い』
昼休みの終わりごろを指定してきたのは、余計な邪魔が入らないようにするためだろう。
昼休みなら、トイレを使う人が多いだろうからね。
ちなみにこの手紙の材料である紙は、俺の現代社会の教科書のようだ。
ここでも地味~に嫌がらせをしてくる馬鹿どもには完敗だよ。
そして今は昼休みの中盤らへんである。
早く来たのには勿論理由があるわけだ。
俺の推測だが、ここに来るであろう人物は少なくとも四人。ダメガネ、ニート、残りは教室であいつらといつも絡んでる奴だ。名前は知らん。
ダメガネだけならボコボコにできる自信はあるが、四人相手じゃ勝ち目があるわけない。
だって俺、喧嘩弱いし。
それで勝率を広げるために罠を用意しているわけだ。
あっ、ちなみに俺の内靴は個室の方にある便器の水に浸かっていた。気持ち悪いからそのままにしてあるが。
「後は、このヒモを繋げば完了だ。うん、中々良い出来だな」
準備は完了。後はあいつらが来るのを待っていればいい。
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