イジメ……カッコ悪い。やっちゃ駄目だよ!!

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「おい榊原! どうした、おい!! くそ、頭打って気絶してやがる」  ほほう……。気絶までしてくれたか。それはそれは、予想外の展開で。嬉しい誤算、とでもいうのかな?  さて、と。問題はここからだ。今のであいつらは上からの侵入は不可能だと悟っただろう。  ならば、次はどうくるか。  おそらく壁をぶち壊しにくるのでないだろうか。  まあ、これも罠を用意してるから問題はない。 「次は……上野! 壁に体当たりしてぶっ壊せ!! なんとしてもあいつを引きずりだすんだ!」 「へーい」     ふーん、これも予想通り、と。つまらないなーニート。もう少し頭使おうぜ?  俺が考えていると、ドスン! と目の前の扉が大きく震動する。  さらにもう一回。そして二回。そろそろかな……。  懐から取り出した、小さな瓶を上に投げて扉の向こう側に落とす。  ガラスが割れる音と、中身が飛び散る音が聞こえてきた。   「うわっ!?」  ドスン! と、今度は地面が揺れた。上手くいったようだな。  あの瓶の中身は使い残したローションだ。あいつが突進してくる場所に上手く瓶が落ちて中身が出たんだろう。 「上野! おい上野!! くそ、上野までも」  ニートの悔しそうな声が聞こえる。  ふっ、お前とは頭の出来が違うんだよ。
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