イジメ……カッコ悪い。やっちゃ駄目だよ!!

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 仕方がないので、俺は残っている二人を叩き起こす。  そしてニートはもう逃げたと伝えてやると、そいつらも走って逃げていった。  一人残された俺は、静かに溜息をつく。  実を言うと最後のはハッタリだ。いくら巡回している先生がいるとはいえ、その人が都合よく二階を見回っているとは思えない。  あの音が鳴ってから三十秒経ったのに先生が来なかったのを見れば、二階にはいなかったんだろう。  俺は散らかっている床を見つめる。汚いなー本当に。なんかヌルヌルしてるし、石が散乱してるし……。  このままにして帰ったら、誰がこんな事をしたと追及されるだろう。    うーん、俺が口を割らなければ、明らかにはならないだろうが……。ダメガネやニートが自分の敗北の原因になったものを証明するとは思えないしな。  でも、なんかスッキリしないから後片づけしていくか。  掃除用具ロッカーから雑巾を取り出し、まずは床を拭く。  その次に個室の壁の上を拭き、便器の中から取り出した俺の靴をゴミ箱に捨て去る。  汚いなーおい。  今度弁償させようかな。  そのためには弱みでも握りますか。
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