睡魔が襲ってくる頃に

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「なーんだそっか~」  案の定、美優は騙された。こうも簡単に騙す事ができるとは、寝起きとは恐ろしいものだ。  美優も起きた事だし、なにか二人でできることをやろうかな。 「美優、なにかやりたい事あるか?」 「え? ヤりたいこと? それなら、今すぐ布団に……」 「却下!!」  たくっ、こいつは頬を赤らめてなにを言うかと思えば、頭の中はそればっかか。  俺はそう言う事を言わない女性が好きなのにさ、まあ、女性がエロくてもいいんだけどね。  いや、エロい方が大歓迎さ!! でも、エロくてもそう言う事は口にしない、そんな女性がいないものか。  おっと、話しが脱線したな。二人でできること。  今この家にあるものは、漫画、小説、テレビ、ゲーム、人生絶望ゲーム、トランプ、オセロ、チェス。  うん、なかなか遊べるものがあるじゃないか。俺のお勧めは人生絶望ゲームだ。  これは普通の人生ゲームとは違い、とにかくプレーヤーを絶望に陥れることをテーマにした、大変いらつくゲームだ。  ゴール前の三十マスなんて、金を支払わせる奴と、子供が事故に遭って他界、借金取りに追われる、家が全焼する。こんな負の要素しかない。  でも、これが楽しいんだよな。相手が不幸のマスに止まると、その反応が面白い。
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