【第一章】

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゚*・゚*・゚* 閣下達が円卓に一人ずつ座る。流貴と聖夜も。 「私はやはり陛下の子である聖夜様が良いのでは、と思います。」 閣下の一人の如月(キサラギ)が声を上げた。 「しかし聖夜様はまだお若い。知識などは素晴らしいが 陛下になるのは少し時を待った方が良いのでは?」 こちらも閣下の一人、太白(タイハク)が言う。 「でも殿下様だって聖夜様と同じ年でまだお若いわ。 聖夜様だって同じじゃなくて?」 閣下の華燐(カリン) ここで流貴が声を出した。 「そうだね、如月や華燐の言うこともいいけど、太白の言ってることも一理あるしね。 でもまずは本人の意思を聞くのが筋だろう。 どうだい聖夜、陛下になってみる気ある?」 聖夜は少し考える素ぶりを見せて声音を吐いた。 「うん。やっぱり父上が陛下なんだし、なんたって黄金の髪と瞳だもん。 俺が陛下になるべきなんだろうね。でも無理に陛下にしなくたっていいんだよ? みんなが選んでくれた方がいいな。 その方が俺もすっきりするし」 流貴が頷く。 「わかった。じゃあ聖夜には俺から後日伝える。 今日は帰りなよ。陛下によろしくね。」 「ああ」 聖夜が翔け出して部屋から出た。 すると閣下の竜佐(リュウサ)が声を上げた。 「ところで殿下…………」 ゚*・゚*・゚*
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