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その頃
ロイ「…で、話しっていうのはなんだ?」
エドワード「なんかさー、最近ここらで合成獣(キメラ)みたいだけど、合成獣じゃないおかしな猛獣を見るっていう噂を耳にしたんだけど……それって、本当?」
ロイ「あぁ……確かに、最近 そんなのを見かけるな……そのたびにこっちは大忙しって訳だ」
ロイはため息をつきながら、そう言った
アルフォンス「どうやら、噂は本当みたいだね」
エドワード「あぁ……だとすれば、それがなんなのかを突き止めなきゃな…」
アルフォンス「ちょっと、それを聞きたかっただけなので、じゃあ失礼しました」
エドワードとアルフォンスは その部屋を出て行こうとした
が……
ロイ「ちょっと待て……」
エドワード「ん?なんだよ」
ロイ「少しばかり、嫌な予感がする……」
エドワード「なんだよ……それ」
ロイ「わからん……とりあえず、今はその件は我々に任せろ…必要になったら、お前達を呼ぶ」
エドワード「なんだよ、俺達に任せろって!!な?大佐!」
ロイ「いや……情報によれば、その猛獣というのは、とてつもなく大きいらしく……お前みたいな小さいのが相手になるのかと……」
エドワード「ち、小さい……あぁ……今日で何回目だろ……それ、言われたの……はぁ……どうせ、俺は……」
怒るのが疲れたのか、今度は落ち込み始めたエドワード
アルフォンス「そんなに落ち込むんだったら、牛乳を飲みなよ……だから、兄さんはいつまでたっても小さいままなんだよ……」
エドワード「畜生…っ…アルまでぇ…!!」
アルフォンス「誰に小さいって言われても仕方がないよねぇ~」
ロイ「まぁ、小さいんだから仕方がないっ!自重しろっ自重」
エドワード「いじめだぁ~~!!!」
アルフォンス「ほら、こんなところにずっといたら、大佐に迷惑かけるでしょ?行くよ!!兄さん!!それじゃあ、失礼しました」
そして、アルフォンスはエドワードをずりずりと引きずりながら、その場を去って行った
エドワード「畜生……大佐の野郎……絶対にいつか、こしてやるぅ~」
アルフォンス「絶対無理だからっ!兄さんが牛乳を飲まない限りね」
エドワード「くっそ~!!」
そして、二人は東方司令部を出て、宿屋へ向かった
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