thief and princess

災難

誰もが寝静まった頃、とある家の窓に動く影が一つ…
影の正体は－泥棒－
その泥棒は、高級そうな物や、財布を、盗んでいた…
大体盗んだところで、一緒に来た仲間の名前を小声で呼んだ、
「ラグナー、そろそろ帰るぞー…」
すると、声に呼ばれてもう一人の泥棒－ラグナ－がきた、
「ごめんごめん、これ探してたら遅くなった」
ラグナの手には、一つの封筒があった…
「なんだ？それ…」
「へそくり♪」
ラグナはこの家の誰かのへそくりを探していたらしい、
（こいつ、なんでこんなもん見つけれるんだ？）
泥棒－ヴァル－は、心の中で思いつつ、窓の方を見た、
「さっさと、帰るぞ」
「へーい」
ラグナは窓から飛び降りた、この部屋から下までの高さは、およそ十メートル…「ドスン！」ラグナがしりもちをついたらしい…下から「いてて…」とラグナの声がかすかに聞こえる、今の音で、この家の誰かが起きたらしい、どこかの部屋に明かりがついた。
「やべっ！」
ヴァルは急いで窓から飛び降りた、ラグナの失敗を見ていたので、隣の家の、一階分低い窓に足を掛け、さらに飛び降りた。
「着地成功♪」
ヴァルはラグナを引っぱり、林の奥へ消えていった…
しかし、その現場を見ていた一つの影があった…