唯一神=オタク

6/11
前へ
/37ページ
次へ
(そんなんされると、こっちが悪いみたいじゃん…) 「いや…全部って訳じゃないんじゃ…」 「いや…全部私のせいなんだ。君の『らいふわーく』を書いている途中に、私は…っ」 アリシアはガバッと顔を手で覆った。 しかし土下座は崩さない。 「私はっ 同人誌の投稿期限を思いだしてしまったのだ!!」 「……は?」 同人誌? 何だっけそれ… あぁ、あの非公式ファンブックみたいなやつか…  あれ、何だっけ… 同人誌の要素で何か、大事なことを忘れているような… 「ちなみに私の専門はBLだった。私はそのいかがわしい原稿を持って、下界に走ったのだ。 …そして帰って来てから、他の人間が書いた同人誌を読みふけってしまい、君の『らいふわーく』を書いたつもりになってしまっていた…」 申し訳ない。アリシアは床に頭を打ち付ける。 (…………) 「…神様。何でも一つ、願いを言っていいんだよな?」 「あぁ。私に出来ないことなど無いからな。遠慮なく、言ってくれ」 「よし。願いが決まった。………そのまま土下座して一生顔を上げるな!世界の為に、俺の心の平穏のために!!」  ふざけんなよ!! そんな理由で死んでたまるか!!
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加