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(そんなんされると、こっちが悪いみたいじゃん…)
「いや…全部って訳じゃないんじゃ…」
「いや…全部私のせいなんだ。君の『らいふわーく』を書いている途中に、私は…っ」
アリシアはガバッと顔を手で覆った。
しかし土下座は崩さない。
「私はっ
同人誌の投稿期限を思いだしてしまったのだ!!」
「……は?」
同人誌?
何だっけそれ…
あぁ、あの非公式ファンブックみたいなやつか…
あれ、何だっけ…
同人誌の要素で何か、大事なことを忘れているような…
「ちなみに私の専門はBLだった。私はそのいかがわしい原稿を持って、下界に走ったのだ。
…そして帰って来てから、他の人間が書いた同人誌を読みふけってしまい、君の『らいふわーく』を書いたつもりになってしまっていた…」
申し訳ない。アリシアは床に頭を打ち付ける。
(…………)
「…神様。何でも一つ、願いを言っていいんだよな?」
「あぁ。私に出来ないことなど無いからな。遠慮なく、言ってくれ」
「よし。願いが決まった。………そのまま土下座して一生顔を上げるな!世界の為に、俺の心の平穏のために!!」
ふざけんなよ!!
そんな理由で死んでたまるか!!
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