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「だが、君たちには、少し変わったことをして貰うぞ」
「変わったこと?」
「うむ。普通、実行委員はどの選手にも平等だが……君たちは、候補者一人につき一人づつ、担当としてついて貰う。協力して勝ち進んで欲しい。
つまりパートナーの候補者を、立派な神様にする事が仕事、というわけだ」
アリシアは拓人を試すように笑う。
「分かるか?君の頑張り次第で、パートナーを理想の神様にすることが出来るんだ」
つまりそれは、次の神様が、目の前の「こいつ」の二の舞になることを阻止出来る、という事か。
アリシアは試すような目を向けたまま、再度確認した。
「やってくれるな?
神様委員会 NO.14 南三原拓人」
拓人は薄く笑っていた。
挑戦的な目を、アリシアに向ける。
「いいぜ。やってやるよ。ただし覚悟しとけよ
……あんたを玉座から引きずり降ろしてやる」
「ほう…それは楽しみだな」
女神はにやりと笑みを浮かべ、新たな部下を抱擁したのだった。
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