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僕は施設に運ばれる車の中ですっかり寝てしまっていた。
目が覚めたのは対天使組織のベッドの上だった。
「おっ、目が覚めたみたいだな。おいで有奈。」
「おはよう、ニッチー!!」
ニ、ニッチー??
「なんだ、そのあだ名はーじゃあ俺もニッチーって呼び…」
「や、やめてください!!睦月さんもニッチーなんて変ですよ…」
「嫌よー。あ、私のことはアリでいいわ。前の学校でのあだ名だったの。」
あだ名だった??
「じゃあ俺のことはパパでいいわ♪」
…。
「やだ、佐竹さんったらー!!わかったわ、パパ♪」
なんでこの子はこんなにノリノリなんだろう…
「あの、アリ…佐竹さんとは親子じゃないんだね??」
「そうよ、私たちはこれから親子になる。刀の生みの親と、私たち。パパは対天使刀を作っているの。」
なんでこの子はこんな状況を冷静に理解できているんんだろう…
[緊急事態発生、緊急事態発生、基地頭上に天使反応あり。睦月有奈は刀001を持ち準備せよ。]
「はい!!いってきます、ニッチーは見ててね!!」
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