天使

2/2
前へ
/24ページ
次へ
僕は施設に運ばれる車の中ですっかり寝てしまっていた。 目が覚めたのは対天使組織のベッドの上だった。 「おっ、目が覚めたみたいだな。おいで有奈。」 「おはよう、ニッチー!!」 ニ、ニッチー?? 「なんだ、そのあだ名はーじゃあ俺もニッチーって呼び…」 「や、やめてください!!睦月さんもニッチーなんて変ですよ…」 「嫌よー。あ、私のことはアリでいいわ。前の学校でのあだ名だったの。」 あだ名だった?? 「じゃあ俺のことはパパでいいわ♪」 …。 「やだ、佐竹さんったらー!!わかったわ、パパ♪」 なんでこの子はこんなにノリノリなんだろう… 「あの、アリ…佐竹さんとは親子じゃないんだね??」 「そうよ、私たちはこれから親子になる。刀の生みの親と、私たち。パパは対天使刀を作っているの。」 なんでこの子はこんな状況を冷静に理解できているんんだろう… [緊急事態発生、緊急事態発生、基地頭上に天使反応あり。睦月有奈は刀001を持ち準備せよ。] 「はい!!いってきます、ニッチーは見ててね!!」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加