士×ユウスケ③

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『明けまして、おめでとうございます!』 光写真館から聞こえてくる挨拶。 年のはじめの挨拶。 士の旅が始まり、ユウスケと知り合ってから初めてのお正月。 そして、新しい旅の始まり_。 「おめでと、士」 盛り上がっている中、何時もながら無関心な士の所へユウスケは足を運ぶ。 だが、士には軽く流される。 「なんだよ…相変わらずな奴だな。」 「年明けたところでなにも変わらない…」 確かに、年が明けたところで士のやるべき事は変わらない。 世界がディケイドを拒絶しなくなるわけがない。 それどころか、世界は破滅へと向かっている。 士はそれが自分のせいだと判っているのだ。 「変わるよ。年が変わるし、年齢も変わる…それから…」 士のことを察したのか、ユウスケは士を励まそうと笑いながら考えてみる。 だが、士には「わかったから」と頭をポンッと叩かれ子供扱いされる。 ユウスケは士にとって良きパートナーであり親友。そして、近所の子供だ。 でも…それ以上に_ 「あっ…」 写真館の出入り口に向かおうとする士が足を止め振り向き 「ユウスケ、正月ならお年玉…」
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