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本当にどうして………こんなことになっているのだろうか。
片手には大きな旅行バック、もう片方には携帯電話という格好で私は真っ昼間の大通りに立っていた。
ただし、素直に旅行に行くわけではない。むしろそうだった方が私的には嬉しいのだけれど、現在はいつも厳しいのだ。
「きっと神様は人間が嫌いなんだ…」
携帯電話の受話器が描かれているボタンを押して、相手が出てくれることを神様に祈る。
……叶えてくれないって分かってて祈るのって凄く無駄だよね。
最後の気力を使って七回目の電子音を聴いていると、途中で綺麗な声のお姉さんが留守番を教えてくれた。
「…やっぱり神様は人間が嫌いなんだぁぁぁあ」
いや、分かってはいたけど、凄く裏切られたような気がしてくるのはもはや仕方がない。
だって、こんな現在受け止めたくないし。私明後日から花の女子高生よ?なのに…こんなのってあんまりだ。
「~っ………うわああぁあぁああ!!!!!!運命の馬鹿やろおぉぉお!!!!!!!」
私は大通りだというにも関わらず、勢いよくしゃがみ込んで泣きわめいた。
どさっと旅行バックも地面に落ちて、つけている土産物のストラップがなんとも憎らしく揺れる。
「それもこれも……みんなあの2人のせいだコノヤロー……」
ぐずぐずしながらもう一度電話をかけてみるが、やっぱり聞こえてくるのは規則正しい電子音で。なんだろう、消え去りたくなってきた。
あぁ、神様仏様そこの地面にいるアリ様でもなんでもいいです。
どうやって私は生活すればいいのか…誰か教えてください…。
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