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それを聞いた恵美の母親は泣き崩れた。
医師「私たちにできることは最善を尽くすことです。今は私たち医者を信じて下さい」
そう言って医師は処置室へと戻っていった。
英司は苦痛の表情を浮かべ、自分を憎んだ。
恵美を守れなかったこと、何もしてやれないふがいなさ、後悔と苦痛に押し潰された。
恵美・父「英司君、後は私たちに任せて…君はもう帰りなさい」
恵美の父親は泣き崩れる母親に寄り添いながら英司に優しく言った。気がつけばもう夜中の3時をまわっていた。
英司「大丈夫です、俺も居ます」
英司は力強く言ったが、どこかぎこちなかった。
恵美・父「君が責任を感じることはないんだ、これは事故なんだから……。英司君疲れただろう、今日はもう帰ってゆっくり休んで。」
英司「わかりました。明日も必ず来ます。」
そう言い残し英司はおぼつかない足取りでゆっくりとその場を後にした。
恵美・母「あなた…英司君強い子ね」
恵美・父「ああ…そうだな」
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