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愛は花、愛は和やかな流れと激流を併せ持つ川、時に川は和やかで時に激しく。そして愛は盲目。 友達が言った。愛は刃だと。 たまちゃんや真冬の亡きがらの近くで私のファーストキスは奪われた。こんな場所、こんな状況だけど、私は満ち溢れた気持ちになれた。 このキスが王様ゲームの終わったときで、その合図だったら私はどれだけ幸せだっただろう。 私は囁いた。 「分かった、健太朗がそこまで言うなら……でも舞だけは呼ばないで!!」 健太朗はこくりと頷く。私と健太朗はみんなに電話を掛け、学校の校庭に集まろうと呼び掛けた。 武器とか人を傷つけそうになる道具は決して持ってこないこと、と念を押して。
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