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「ちょっと麻美、離してよ」
「やめときなって!」
麻美が私の腕を掴んで、男の子の所へ行かせないようにしてくる。
「あんな怪しい人に何を聞くって言うの?」
「あの男の子普通じゃない。そんな気がするの」
「だから私がさっきから怪しい、普通じゃないって言ってるじゃんか!」
「そういう意味じゃない。上手く説明できないけど、普通じゃ考えられない生き方、体験をしてきた?過去に悲しい体験をしてきた感じ」
「好きな人に振られた過去じゃないの?恋愛を引きずる暗い男の代名詞だよ!」
その時、「金沢伸明君、至急大会本部前に来て下さい」と学校内から聞こえてきた。
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