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放送を聞いた瞬間、私は腰を抜かした。そして笑った。
目の焦点が合わない。空いた口が塞がらない。
「……金沢伸明は存在してる。王様ゲームは現実に起こってる」
「ちょい葉月、急にどうしたの?」
「有り得ないことが……じゃ次はここで悲劇が繰り返えされるの?」
「ねぇ説明してよ」
私の体は震えだした。嬉しいから?驚きから?怖いから?よく分からないけど震えた。
「麻美、信じられないものがこの学校で繰り広げられるよ。どんなホラー映画、心霊スポットよりも恐怖を味わえる」
「意味が分からないんだけど」
「お願い、あの男の子捕まえてきて……私、動けないの。腰が抜けちゃったみたい」
「あの男の子なら帰っていったよ」
「そ、そんな!追いかけて」
「もう、無理だよ」
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