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2ヶ月くらい前だったか健太朗は、あるクラスメイトに悪戯された。
近辺の酪農からカルシウムを摂り、すくすく育って欲しいと自家製の自然牛乳が全校生徒にプレゼントされた。
勿論、牛乳が嫌いで飲めない人達がいる。そして自家製牛乳が仇となった。
この牛乳はかなり濃厚で普段から牛乳を飲む人でさえ不快感を示す程で、飲むことを大半が拒んだ。
牛乳を飲まずに、お茶を飲むクラスメイトで溢れた。
「あんなまずい牛乳飲めるかって!余計なもん寄越しやがって。脱脂粉乳の方が、まだましだよ」
そんな中、健太朗は「勿体ないから俺が貰う。俺さぁ牛乳好きなんだ。それに酪農の人達の好意を無駄にしたくない」と隣席の子の牛乳を貰った。
「俺の牛乳も頼む」
「じゃあ私のも……」
「たまちゃんもかよ!」
健太朗の机に次々と牛乳が置かれ、自分のも合わせて13本もの牛乳が並べられた。
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