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本当に牛乳が好きで貰ったのか、酪農の人達の好意を無駄にしたくなかったから貰ったのか、真意は分からない。 何も知らない人がこの光景を見たら、どれだけ飲むんだ、牛乳好きの馬鹿か無理やり飲まされてる虐めに見えただろう。 200ミリリットルの牛乳が13本ということは2リットル以上になる。 好きでも飲める量ではない。 机の上に並べられた牛乳を健太朗は美味しそうに飲みだした。 いつの間にか、みんなの好奇心は健太朗が全部飲み切るかに変わり、注目が集まった。 教室が賑わい、みんなが健太朗を励まし、応援した。 みんなから尊敬の眼差しを受けながら5本目を飲み終えた頃、それは起こった。
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