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ヤバイ、喧嘩になるという空気が教室に流れた。 が、健太朗の「これだけの牛乳飲んでれば、誰がどう見たって剛志の言う通り俺はバカだろ!しかも頭にも牛乳。水も……いや牛乳も滴るいい男かな」で流れは変わった。 牛乳まみれの健太朗のひょうきんで滑稽な仕草を見て、みんなは笑った。 笑い一つで雰囲気が一変した。 剛志はみんなに応援され励まされてる健太朗のこと、向けられてる尊敬の眼差しが気に食わなかったのだろう。 俺だって牛乳くらい飲める。調子に乗んなよ、牛乳まみれになって笑い者になれ、そんな表情をしていた。 これが最もな理由だろう。貰った12本の牛乳の中に、剛志が心を寄せてる人の牛乳があった。 その牛乳パックの側面に丸々した可愛いらしい筆跡でメッセージがこう書いてあった。 【ありがとう、優しいぞ!頑張れ~!けんちゃん!】 健太朗が剛志に牛乳をかけられたのは、メッセージが書かれた牛乳を取った際。
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