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「剛志の言う通りだな。ただ俺は……杏のことは剛志に守ってもらいたかった、それだけだ。余計な口出しして悪かった」 「でしゃばるんじゃねぇよ!お節介焼きが!」 私の横を通り過ぎ、校庭内へ入って行く剛志を私は目で追った。 あの日、健太朗と剛志が仲良く笑ってた理由がこの時分かった。 健太朗が剛志と杏を取り持って付き合えたからだ。 剛志は背中を掻いた。それは背中に忍ばしてる物の確認、落ちないように位置を動かしているようだった。 敵だ。殺されるなら、先に殺してしまえ。疑わしい者は、殺してしまえ。邪魔者は殺してしまえ。 健太朗は私が守る。
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