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お互いが裸になって一緒の布団にいるとき殺したのに、杏は今道端にいる? 剛志は声を張り上げ、鮫のように口を大きく開けて笑う。 「奈津子を殺してもいいのか?指や乳首を切り落とそうか?」 剛志は健太朗を睨んだ。 「奈津子を守らなくていいのか健太朗!!」 その時、剛志はバタフライナイフを落とした。それを見逃さなかった健太朗は両手を広げて剛志に飛び掛かった。 剛志は私の耳元で囁いた。 「悪かったな、奈津子。健太朗、それでこそ男だ」 「えっ?!」 混乱してる私の背中を剛志は前方へ突き飛ばした。前屈みで手をついて倒れる私。 剛志はバタフライナイフをもう一度手に取った。 「うぁあああああッ!理想を掲げるのはいい。けどな好きな奴くらい守れ、来いよ健太朗!!」
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