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あんまり授業なんて頭に入ってこなくて、そんなに思い悩むほどのことじゃないのになぁ……なんて思いながら、けっきょく、また、色んなこと考えてる。
俺って意外と心配性だな。今さらだけどさ。
まぁ、色々考えてる間に昼休みなんてすぐにやって来た、5組を覗いてみると愛はもういなかったから、急いで屋上に向かう。
屋上への扉を開けた瞬間にヒンヤリした空気が肌に触れた、人がいないのはいいけど、季節と場所を間違えたかもしれない。
きょろきょろとあたりを見回していると、こっちだよ、とすぐ近くから声がした。
見てみると、開けた扉の裏側から愛がひょっこり姿を表した。
「寒かったぁ~」
そう言って、俺の手を握った愛の手は本当に冷たかった。
「ごめん、屋内にしとけばよかったな……」
と申し訳なく思ってそう言った。
「ううん、いいの、もともと冷え性だし、それに……人がいない方が話しやすいでしょ?進の話したいことが何なのか代々分かっちゃったし……」
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