‐11‐

16/16
前へ
/152ページ
次へ
たった今、俺は……大事なことに気づいた。と言うより当たり前すぎて意識できてなかったことを思い出した。 俺も本気だ。 愛が本気で好きだ。 例えば、すれ違うこともあるかもしれないし傷つけ合うようなことがあるかもしれない。 今までだって、守りきれないことも、側にいることができないこともあった。 自分が不甲斐ないとも思った。 それでも、愛から離れたいなんて思ったことはない。 俺が守るんだ、って当然のように思ってた。 それが、自分の中で正しいと思ってることであり、愛を本気で好きだと信じ抜ける理由だったからだ。 立藤との関係をはっきりさせることで、愛を守るのは俺の役目なんだと信じる。 愛の隣にいた日々が俺にとって間違ってなかったと思えるように、後悔しないために。 ~第一部完~
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加