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     だけど、兄ちゃんと父さんは、いつも見て見ぬふり。   母さんは僕にだけ暴力を振るうから、僕の味方をすれば自分達が痛い目に合う。   だから、親しくもしない。   家族は只の“カタチ”でしかない。   僕はいないのも同然で3人で仲良くやっている。   ─幼い頃からずっと。   僕は   愛情を、   人の優しさを知らない──   たとえ、知ったとしてもそれは偽りなんだ。   だから、傷つきたくないから、誰にも心を開いたことはない。   ──開けない。    
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