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     暫くしてようやく、ばあちゃんとの電話が終わった。   と、いってももちろん僕は一言も喋っていないのだけれど。   電話を切り、受話器を適当な所に置けば再び割れた食器の片付けに急いで取り掛かる。   母さんの機嫌をこれ以上悪化させないように。   早く、早く──                                                     だが、そんな願いも虚しく      [バリーンッッ!!]     「……っ!!」    僕の顔や体は一瞬にして血だらけになってしまった──     あぁ…痛い。       [バリーンッ!!ガッシャーンッッ!!]       痛い…痛いよ…。     「……っかあさ『ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくっ!!』     「母さん」     『うるさいっ!!うるさいのよっ!!   アンタなんて死ねばいい。   アンタなんか…… アンタなんか………っ                                                                             ──イラナイ。』    
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