53人が本棚に入れています
本棚に追加
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
日本でも老舗の類に君臨するﾎﾃﾙに就職して半年ほど立った頃…
ﾎﾃﾙ業務の専門学校の生徒が実習にやってきた
19になったばかりの私が担当したのは一つ年上の男子生徒
よく言えば物静かなｶﾝｼﾞ…
悪く言えば何を考えてるのかわからないﾀｲﾌﾟ…
ほとんど感情を表に出さない……
そんな男子だった
実習期間は実質２週間
年上に『先輩』と呼ばれるくすぐったい感触が
どうもしっくり来なくて(笑)
実習が始まって初めてのｵﾌ…
思いがけず彼から食事に誘われた
当時同じﾎﾃﾙ内の花屋に勤める彼氏が居たんだけど
なかなか休みが合わなくて私も退屈していたので
何の躊躇いもなく彼の誘いに応じたのだ
神戸の元町から通う彼の提案で
ﾃﾞｰﾄｺｰｽとしてはﾍﾞﾀと言えばﾍﾞﾀだが(~_~;)異人館を巡ることに…
当日ﾎﾃﾙの前で待ち合わせ
黒のｽｶｲﾗｲﾝが横付けされ中からｽｰﾂ姿の彼が現われた
助手席のﾄﾞｱを開け私にどうぞと手を差し伸べる
慣れてる……直観的に思った…
そのまま湾岸線を通って神戸へ…
最初のコメントを投稿しよう！