新たなる…

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「なにが?」 「ん~なんか沙代ちゃんに避けられてるかなって」 「は?」 きょとんとする私にマサは力ない笑顔を向ける。 そいえば今日はよく顔を向けてくる。珍しく。 「この前誘い蹴られたからさ」 「あぁ…まじごめん」 しんとしてしまうテーブルに、店員がやって来てセッティングしてくれ帰っていく。 「だから今日は良かった」 マサは素直なんだな~と思った。 なんでも思った事を言うのか、まだよくわからないけど、悲しい事や嬉しい事を相手に伝えるのってかなり難しい。…私には。 「けどびっくりした!沙代ちゃん、アップルパイ頼むとは」 笑いながらマサが言った言葉にかなり動揺して赤面してしまう。 「わっ悪いかよ!好きなんだよ!」 「悪くないよ~可愛いね♪」 「ムカつく…」 笑いを噛み殺すマサを絞め殺したかった。 いいじゃねぇかアップルパイ…。 「なんか沙代ちゃんって甘いの食べなさそうだからさっ、ごめんね笑っちゃって」 「甘いもんぐらい食うよ…」
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