123人が本棚に入れています
本棚に追加
「あははっ!沙代ちゃんってやっぱおもしれぇ!」
「むぅぐ…」
マサが笑う。ただそれだけなのにときめいてしまった。
顔が、可愛い…。
オトコでも笑うと可愛いのか…。
不覚にも気づかされ、顔が赤くなるのを感じる。
やべぇ…。
「あ~やっぱ今日誘って良かったよ」
「そ、そうか」
「うん。また断られるの覚悟したし」
マサが穏やかな顔で私を見る。
こうやって目が合うの、今日何度目だろう。
照れくさくて私は話を変えた。
「おまえ、今日はよく私を見るんだな」
「え」
「マサって私の顔見ないヤツだった」
「あ~…」
そう言って、いや言ったまま暫くハンバーグを口に運ぶマサ。
……マイペースだなおい。
「それは沙代ちゃんに慣れたんだよきっと。うんたぶん」
「…慣れた?」
「うん。俺人見知りだから…」
そう言いながらライスをガツガツ食うマサを見ながら、おまえのどこが人見知りだよ。と突っ込みたかったが、ほっといた。
マサは人なつっこいような気がしたんだ…。まぁ目は中々合わせないけど。
んな言ったら私のがかなり人見知りだ。
最初のコメントを投稿しよう!