出逢い

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* * * 「コウちゃん…」 「ん~?」 「今日告白みたいなのされちゃってさ…どうしたらいいいんだろ?」 「はっ!?」 滅多に大きな声を出さないコウちゃんの声がひっくり返った。 夕飯も終わり、コウちゃんは読書、私は頭に入らないテレビを観ていた。 ソファーに座っていたのだが、隣のコウちゃんは心底びっくりしたのか、置こうとした本が床に落ちてしまった事さえ気づかない位。 私はその本を拾い、目の前のテーブルへと置く。 「けどそいつの事全然知らないんだよ…」 コウちゃんは溜息をついた。 「そっか…沙代はそいつをどう思うんだ?」 「ええ~…?」
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