出逢い

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「大丈夫。大丈夫だよ」 何が? 思ったけど、テレビ画面を見つめたままのコウちゃんが、暗闇だからか凛々しく見え。 思わず見とれてしまい言葉は出てこなかった。 あったかいコウちゃんの手。 私はそのまま指を絡ませ、手を繋いだまま、今度はちゃんと映画の世界に入っていった。 -----英雄は真の友と出逢い、隣には生涯の伴侶となるべく女性が佇んでいた。 真っ暗な部屋で、灯りはテレビだけ。 コウちゃんと2人きり。 男女なんて関係ない。 コウちゃんといると、優しくなれる。 幸せな気分になる…。 今もまさにそうだった。 いつのまにか心は満たされ、ずっとこうしていたかった。 コウちゃんありがとう…。
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