絡まる想い

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なんで絡まれてたのか…… わかんねぇ。 「はよ~何してんのこんな廊下でさ」 「待ってたの…お礼を改めて言いたくて」 隣に立つと瑠宇は俯きながら頬を赤らめた。 「……別にいいのに」 「いえ、ほんとにありがとうございました」 ぺこり、と頭を下げてくる。 私は慌てて瑠宇の肩を掴み顔を上げさせた。 「ばかか?私何もしてないし。そんなされる覚えもない」 言ってみて気がついた。 こいつの顔、私は知っているのかもしれない。 私を凝視している瑠宇を……?
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