絡まる想い

6/49
前へ
/108ページ
次へ
「や~ん可愛いっ。沙代ったらいつの間に仲良くなったの?」 「あ?昨日だけど…」 「うっそまじ?」 へぇ~…と納得したのかみちるは、ぽかんとしていた。 そして我に返ったのか、私の腕を引っ張る。 「ごめんね、沙代に話あるから連れてく~またねぇ」 「はっ?何?」 いきなりの行動に驚くと、みちるは更に引っ張る手を強めた。 私はよろけつつも、「ごめん」と言うと、瑠宇は少しだけ淋しそうな顔をしつつも、私に手を振った。 みちるの後頭部を見る。 様子が違う気がした。 焦ってるのか、足早に進んでいく。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

123人が本棚に入れています
本棚に追加