絡まる想い

9/49
前へ
/108ページ
次へ
「いやべつにいいけど…」 ほんとに、HRも授業もどうでも良かったが、みちるが気になるのはそうだけど、心残りは瑠宇だった。 喋りたそうだったから…って言う私が喋りたいのかもだけど。 「どうした?朝帰りっぽいけど」 「うん…」 少し複雑な顔で、みちるは目を落としたが、それでも嬉しそうな感じが伝わってきていた。 「けどね!今度の人は絶対!!そう感じるの…」 言い訳をするように必死に話すみちるに、 『前も言ってたね』なんて言う程私は意地悪じゃない。 「そうか。みちるが心から笑える相手なら、私はいいと思うよ」 「うん…うん!その人といると、私すごく甘えられるの…」
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

123人が本棚に入れています
本棚に追加