ゼロタイム

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そして手を引っ張り、歩こう、と促す。 黒い髪が左右に揺れ、女の子の顔にかかり、表情を見え隠れさせている。 後ろで男の子達が叫んでいた。 ガイジン、ガイジン、と。 「あはは、言いたい奴には言わせとけばいいんだ」 他人事だから…と思った。 その時、 男女! 男女!! と叫ぶ声がして、女の子はいきなり足を止めた。
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