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みちるは私に、怒られると思っていたのだろうか?
急にテンションが上がったかと思うといきなりノロけだした。
確かにみちるの“運命を感じた”相手は何人も過去にいたが、そのたびに傷ついてきたのは他ならぬみちるだった。
「みちるは私から見ても性格可愛いしさ、相手からしたら堪らねぇんじゃん?」
「何それ~テレるし~沙代ったらもぅ!」
頬を赤らめながら私の肩をビシビシ叩く。
……何気に痛いんですけど…。
みちるは惚れっぽい。いや、その優しい性格が災いしてかなんなのか…男が絶えなかった。
「ねぇ~このままサボっちゃおうよ~」
「んだね」
カーテンで閉ざされていても、暖かな陽射しが教室の隅まで届いてしまうくらい今日は天気が良くて。
一瞬でも会話が途切れたら眠ってしまいそうに気温も高かった。
みちるの甘ったれた声が余計眠気を誘ってくる。
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